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オバマ大統領へ「広島に来て」 英訳ゲンの原作者中沢さん

■記者 東海右佐衛門直柄

 漫画「はだしのゲン」の原作者、中沢啓治さん(70)=埼玉県所沢市=が今月末に完成する英訳本とともに、被爆地訪問を求めるメッセージを記した色紙をオバマ米大統領に送る。26日に広島市で開かれる「はだしのゲン」の英訳化完了の祝賀会で、出席者に色紙への寄せ書きを呼び掛ける。

 色紙は2枚で、それぞれ中央部にゲンのイラストを描いた。1枚には「人類にとって最高の宝は平和です。あなたの広島訪問を皆が温かく迎えます」との英文を添えた。

 祝賀会の出席者は、漫画の外国語版の翻訳者や関係者、参加を希望する一般のファンたち計100人となる予定。一人一人がゲンのイラストの周りにメッセージを書く。英訳本全10巻とともにワシントンの教会を通じて、オバマ大統領一家へ贈る計画だ。

 中沢さんは「大統領の2人の娘さんにまず読んでもらい、一家だんらんの時に話題にしてもらえたら。ゲンを通じて核兵器の悲惨さと広島訪問の意義を伝えたい」と期待する。

 祝賀会は、26日午前11時半から、中区のメルパルク広島で。一般参加は先着30人で10日まで受け付ける。会費は大人4千円、小中高校生1500円。広島映画センターTel082(293)1119。

(2009年7月8日朝刊掲載)

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