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[広島サミット5・19~21] 核兵器なき世界への一歩に 海外記者 被爆者を取材 平和の訴え 発信の機会に

 広島市で5月にあるG7サミットを前に、日本に駐在する海外メディアの記者11人が25日、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で被爆者を取材した。平和の訴えを世界に発信してもらおうと、官民でつくる広島サミット県民会議と外務省が企画した。

 核兵器保有国のフランス、中国を含む8カ国・地域の新聞や通信社など11社から参加。河野キヨ美さん(92)=中区=から原爆投下翌日に入市被爆した体験を聴いた後、取材した。河野さんによると、「原爆を投下した米国と日本の蜜月をどう考えるか」「日本が原爆の開発に成功していたら使っていたと思うか」などの質問があったという。

 一行は1泊2日の日程で広島入り。26日は被爆者の体験を絵に描いてきた基町高(中区)の生徒の取り組みなどを取材する。(宮野史康)

(2023年4月26日朝刊掲載)

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