×

ニュース

[広島サミット5・19~21] 核兵器なき世界への一歩に 安全保障や軍縮 若者議論 広島大でユースサミット開幕

 広島市で5月にあるG7サミットに合わせ、各国の若者が核兵器のない世界に向けて意見を交わす「広島G7ユースサミット」が25日、東広島市の広島大で始まった。27日までの日程で、原爆被害の実態や国際情勢を学び、広島サミットへの提言も発表する。

 約20カ国から10~30代の約50人が参加。開会のあいさつで、同大の越智光夫学長は「若い柔軟な思考で議論を深め、世界平和に向けた一歩にしてほしい」と期待を述べた。

 この日は、原爆投下による健康被害や核軍縮の課題を専門家から学ぶパネルトークなどがあった。広島大1年の山崎麻菜美さん(18)は「核兵器の廃絶に向けて、新たな安全保障の形を世界の同世代で議論したい」と意気込んでいた。

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の主催で、広島大平和センター(広島市中区)の共催。参加者は26日、広島市内で被爆証言を聞き、原爆資料館などを訪れる。(石井雄一)

(2023年4月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ