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[広島サミット5・19~21] 広島の産業 戦後復興の道 ゲートパークで来月特別展 製品やパネル 26社出展

 地場産業の戦後復興をたどる「Pride of Hiroshima(プライドオブヒロシマ)展」の実行委員会は26日、展示の概要を発表した。広島市中区のひろしまゲートパークを会場に、マツダの三輪トラックなど広島県ゆかりの26社の製品やパネルを並べる。5月に市内である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、被爆からの歩みや未来への取り組みを世界に伝える。(桑田勇樹)

 会場は大屋根ひろばを「戦後復興」「現在」「未来」のゾーンに分ける。マツダは復興期の物流を支えた三輪トラックに加え、小型オープンカーのロードスターをウクライナ国旗にちなみ青と黄に塗って展示する。オタフクソースは、戦後の市民の空腹を満たしたお好み焼きの屋台の復元モデルを設置。世界の食文化に合わせアレンジしたお好み焼きソースを紹介する。

 中国電力は被爆当時の本店の定礎石を飾る。もみじ銀行は、母体となった相互扶助型の金融「無尽」で使われた道具を並べる。広島東洋カープ、ひろぎんホールディングス、広島電鉄、福屋、イズミ、中国新聞社などはパネルや動画も含め出展する。

 期間は広島サミットを含む5月18日~6月11日で、当初より1週間延ばした。日本語と英語の公式ホームページも開設した。

 マツダ会長で実行委の菖蒲田清孝副委員長は26日、広島商工会議所での記者会見で「2023ひろしまフラワーフェスティバルの6月10、11日が入る。県外や海外の方に広島の過去、将来の発展や平和への取り組みを伝えたい」と述べた。

(2023年4月27日朝刊掲載)

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