×

ニュース

脱原発訴え座り込み チェルノ原発事故37年

 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故発生から37年となった26日、広島県原水禁と県平和運動センターは核兵器廃絶と脱原発を求め、広島市中区の平和記念公園で座り込みをした。被爆者たち50人が参加。ドイツの脱原発実現を踏まえて「日本でできないことはない」とアピールし、原発推進を打ち出した日本政府をただした。

 「核と人類は共存できない」と記した横断幕を掲げ、正午過ぎから約30分間座り込んだ。県原水禁の金子哲夫代表委員(74)はあいさつで5月に市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に触れ、「核兵器廃絶と合わせ原発なき社会の議論を」と要望。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(81)は「原発がある以上どこかで事故は起きる」と訴えた。参加者全員でアピールを採択した。

 座り込みはチェルノブイリ原発事故翌年の1987年以降、新型コロナウイルスが流行した2020年を除いて毎年実施している。(宮野史康)

(2023年4月27日朝刊掲載)

年別アーカイブ