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[広島サミット5・19~21] 「G7首脳 核軍縮前進を」 ユースサミット 声明まとめ閉幕

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、「核兵器のない世界」に向けて19カ国の若者が意見を交わした「広島G7ユースサミット」は27日、東広島市の広島大で、G7首脳たちに核軍縮の前進を迫る声明をまとめ、閉幕した。

 声明では、世界のヒバクシャの支援や原爆資料館(広島市中区)の訪問▽核兵器禁止条約を前進させるための措置▽核兵器による被害を受けた地域の調査・研究―など11の要請項目を列挙。「しっかり受け止め、断固たる行動を取るよう強く求める」と訴えている。

 米国から参加した大学生アナスタシア・シャヒジャノバさん(20)は閉幕後、「核兵器は廃絶できると、より自信を持てるようになった。実現に向け行動したい」と力を込めた。

 ユースサミットは非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))が主催し、広島大平和センター(中区)が共催・共同実施。25日から3日間あり、10~30代の50人が参加した。(小林可奈)

(2023年4月28日朝刊掲載)

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