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「核なき世界」へ声明文 G7国会議員 広島で会合

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、米国を除く6カ国の国会議員たちが核兵器廃絶を話し合うフォーラムの広島会合が29日、広島市中区の広島大東千田キャンパスであった。「核なき世界」の実現に向けた声明文を採択した。

 広島会合には、ビデオ参加を含め日本、カナダ、イタリアの19人が参加した。声明では、核兵器の使用や威嚇を非難した上で「G7首脳は被爆者と面会し、核兵器の破壊的な影響を認識すべきだ」と明記。核兵器禁止条約の署名や批准に向けて各国政府へ働きかけを強めるとの文言も盛り込んだ。

 主催した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))の川崎哲(あきら)国際運営委員は、採択後の記者会見で「突っ込んだ議論ができた。各国政府へ声明文を送付し核廃絶への機運を高めたい」と述べた。

 フォーラム最終日の30日は被爆者との面会などを予定する。(野平慧一)

(2023年4月30日朝刊掲載)

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