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[広島サミット5・19~21] 笑顔の体操指導 内村さんらG7アスリート 西区で交流

 広島市で5月19日に始まる先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、内村航平さんや村上茉愛(まい)さんらG7各国の体操のアスリートたち10人が29日、広島市西区の広島修道大協創中・高で模範演技を披露し、子どもたちと交流した。五輪メダリストたちの華麗な演技に集まった約550人が見入っていた。

 内村さんは側宙やバク転を披露。側宙では、足を曲げたり開いたりすることで折り鶴を表現した。全アスリートによる逆立ち対決では内村さんが最も長く耐えて優勝し、会場は大きな声援で沸いていた。

 指導教室には、市内で体操を習う小中学生30人が参加。村上さんたちは見本を見せながら、着地のこつや体幹の鍛え方などを指導した。府中町の小学6年荒瀬咲希菜さん(11)は「ダイナミックな演技をまねしたい。いつか私も世界で活躍できるようになりたい」と目を輝かせていた。

 国際体操連盟がスポーツを通じ平和への願いを発信しようと取り組む「G7ジムナスティックス広島」の一環。内村さんは交流後「体操で会場が一体となり、喜びを分かち合えた。スポーツには平和をもたらす力があると改めて感じました」と話した。(伊藤友一)

(2023年4月30日朝刊掲載)

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