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連載・特集

@ひろしまサミットまで 19日 原爆小頭症

 原爆の強い放射線を母親のおなかの中で浴びた子どもは頭が小さく、脳や体に障害を負って生まれました。原爆小頭症です。米国が占領期に設置した原爆傷害調査委員会(ABCC、現放射線影響研究所)は当初、小頭症を「妊娠中の栄養失調が原因」と説明し、家族も孤立していました。

 1965年に小頭症被爆者や家族が「きのこ会」を結成。原爆症認定や終身補償、核兵器廃絶を訴える運動をしました。国は67年、原爆との因果関係を認め、手当を支給し始めました。

 会には現在、小頭症の11人が在籍。年1回の誕生会を広島市で開いています。ホームページを今月開設し、核兵器廃絶を強く訴えています。(伊藤友一)

(2023年4月30日朝刊掲載)

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