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紛争後の復興 熱意が大切 東京 人材育成テーマにシンポ

 紛争後の復興支援を担う人材育成をテーマにしたシンポジウムが3日、東京都内であった。国連機関の職員たちが、求められる専門業務や平和構築分野のキャリア形成の在り方などについて意見交換。大学生や社会人たち約100人が参加した。

 広島平和構築人材育成センター(広島市中区)の主催。国連教育科学文化機関(ユネスコ)職員としてケニアで働く柴田昌和さん(36)は「軍事以外の幅広い分野で国際的な平和貢献ができる」と仕事の魅力を紹介。海外研修などを通じて人的ネットワークを築く重要性を訴えた。

 米ニューヨークの国連本部で平和構築部門の採用を担当する伊東孝一さんは「語学力や学位以上に国際機関で働きたいという熱意が大切だ」と指摘した。

 シンポは、外務省の委託でセンターが2007年度から取り組む平和構築人材育成事業の一環。11年度までに、日本を含めたアジア各国の計346人がセンターの研修プログラムを受講している。(坂田茂)

(2014年3月4日朝刊掲載)

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