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「連合赤軍事件」 今に重ね INAGO―DX新作 広島で来月13・14日

 広島市を拠点に活動する演劇ユニット「INAGO―DX(イナゴデラックス)」が新作「ベースブルース」を5月13、14の両日、広島市の南区民文化センターで上演する。

 群馬県などの山中で残酷なリンチによって仲間の命を奪った連合赤軍事件。この事件を題材に、新しい芝居をつくろうと集まった俳優や演出家たちの物語。1週間の合宿が山小屋(ベース)で始まると、次第に互いの関係性がむき出しになり、半世紀前の事件と現実が重なり合っていく―。

 作・演出を手がける代表の武田宜裕は群馬県みどり市出身。地元で起きた事件とあらためて向き合った。「社会で生きる窮屈さからどうすれば楽になれるのか。悲劇で終わらせないため、何が救いになるのか。自分自身にも問いかけてみたい」。パロディー要素を交えた風刺劇に仕上げた。

 武田のほか、山田健太、常山大志、有田賢生(モグラドーメイ)、久保幸路(劇団Tempa)が出演する。

 13日午後2時半と6時半、14日午前11時と午後3時の4回公演。3500~2千円(前売りは500円引き)。事務局☎090(8065)9523。(渡辺敬子)

(2023年4月29日朝刊掲載)

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