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連載・特集

@ひろしまサミットまで 11日 平和首長会議

 国家の枠組みを超え、都市の連帯で核兵器廃絶と恒久平和を目指す組織があります。歴代の広島市長が会長を務める「平和首長会議」。1982年、当時の荒木武市長が国連軍縮特別総会で提唱し、前身の「世界平和連帯都市市長会議」が発足しました。

 現在の加盟は166カ国・地域の8256都市。北朝鮮を除く核兵器保有国8カ国からも加わっています。最多は日本で、国内の99・8%の1738市区町村。2番目は核開発疑惑があるイランの1016都市です。ウクライナ侵攻時は、ドイツのハノーバー市が「反戦の意思」として庁舎に首長会議の旗を掲揚。昨年10月の広島市での総会で報告し、平和への願いを共有しました。(小林可奈)

(2023年5月8日朝刊掲載)

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