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「海自誘致を」趣旨採択 島根県議会委 河下港振興へ地元団体請願

 島根県議会(定数37、欠員1)は4日の総務委員会(9人)で、河下港(出雲市)への海上自衛隊の誘致活動を支援するよう求めた地元商工団体の請願を趣旨採択とした。「海自誘致も含め、河下港の活性化策に向けた検討は必要」と判断した。

 県内には現在、海自基地はない。誘致活動が本格化すれば住民の反発も予想される。

 請願は、出雲、平田両商工会議所(ともに出雲市)などが昨年9月に提出。誘致による経済振興や不安定な北朝鮮情勢に備える安全強化の利点を主張していた。ことし2月19日には、同市の長岡秀人市長も同じ趣旨の上申書を県議会に提出していた。

 この日の審議では、成相安信委員が「市の総意でない」と採択に反対。一方、細田重雄委員は「県が調整役となり、地元と河下港の振興策を探るべきだ」と趣旨採択を主張。採決の結果、5対3で趣旨採択を決めた。(樋口浩二)

(2014年3月5日朝刊掲載)

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