ニュース

　先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に伴い、広島市中心部の一般道などで１８～２２日、大規模な交通規制が予定されている。自転車は走れるのだろうか。道路の横断は…。気になる疑問点について、担当する県警サミット対策課に答えてもらった。（堅次亮平）

　 Ｑ　規制の内容を教えてください。２４時間続くのですか。
　Ａ　原則として各国首脳たちの移動時間帯に限り、車両を通行止めにします。一般道の場合、首脳たちが単独で移動する場合の通行止めは１５分間程度が目安です。車列が連続すれば１時間を超える可能性もあります。

　 Ｑ　対象は全ての車線ですか。歩道はどうなりますか。
　Ａ　全車線か一部かは場所で異なります。歩道も規制対象になる可能性があります。

　 Ｑ　規制された道路は横断できますか。
　Ａ　車も歩行者も横断できません。陸橋も渡ることはできません。現場の警察官の指示に従ってください。

　 Ｑ　自転車は通行できますか。
　Ａ　通行止めの対象になります。規制中は車道だけでなく、普段は利用できる歩道も走れなくなります。自転車を押して移動してください。

　 Ｑ　緊急車両はどうですか。
　Ａ　救急車などの緊急車両は規制中でも通行させます。

　 Ｑ　規制対象の沿道で暮らす住民への制限はありますか。脇道も規制されますか。
　Ａ　規制中は住民であっても車の出し入れはできません。首脳の行程などによっては脇道も規制の可能性があります。

　 Ｑ　路面電車は。
　Ａ　一般車両と同様に規制対象のため、運休や減便となります。

　 Ｑ　市中心部と広島空港（三原市）を結ぶリムジンバスは期間中、全便運休と聞きました。空港に向かうにはどうしたらいいですか。
　Ａ　公共交通機関を利用する場合、ＪＲ広島駅（南区）から山陽線を利用して白市駅（東広島市）まで移動した後、路線バスで空港に行けます。

　 Ｑ　首脳たちの車列の通行は見学できますか。
　Ａ　多くの観衆が集まると雑踏事故が発生する可能性があります。見学は控えてください。歩行者に対しては交通誘導や所持品検査への協力をお願いすることもあります。

Ｇ７サミットに伴う大規模な交通規制
　広島市中心部の一般道の予定路線は、国道２号の舟入本町交差点―国泰寺交差点間▽平和大通りの小網町交差点―鶴見橋東詰交差点間▽国道５４号の広島城南交差点―広島市役所前交差点間▽市道「吉島通り」の平和公園前交差点―吉島インター入口交差点間▽市道「城南通り」の寺町電停交差点―駅前大橋南詰交差点間など。高速道は、山陽自動車道本郷インターチェンジ（ＩＣ）―玖珂ＩＣ間▽広島自動車道広島ジャンクション（ＪＣＴ）―広島西風新都ＩＣ間などが対象となる。県警は前日にホームページ（ＨＰ）で大まかな規制区間や時間帯を公表し、当日は公式ツイッターで配信する方針。

（２０２３年５月５日朝刊掲載）