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明治から戦前 建造物紹介 南区の市郷土資料館 旧陸軍施設など29ヵ所

 明治後期から戦前に建てられた広島市内の建造物を紹介する企画展「広島の近代化を担った建物たち」が、南区の市郷土資料館で開かれている。旧陸軍の関連施設など29カ所をパネルと史料で紹介する。7日まで。

 同資料館の前身で旧陸軍の缶詰工場だった糧秣支廠(りょうまつししょう)や被服支廠(南区)、日本銀行広島支店(中区)などを、建設当時の外観写真を交えて解説した。サッカースタジアム建設地(同)から発掘された旧陸軍施設の水道管や、解体された兵器補給廠(南区)に使われていたれんがの実物なども展示している。

 企画した前野やよい学芸員は「広島の歴史を伝える貴重な建物。理解を深め、次世代につなげてほしい」とする。来場した西区の会社員金丸祥子さん(55)は「現地に行ってみたい」とパネルに見入っていた。(向井千夏)

(2023年5月5日朝刊掲載)

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