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連載・特集

@ひろしまサミットまで 14日 米兵捕虜

 広島の原爆犠牲者には、移民として米国に渡った後に出身地の広島へ戻った人やその家族のほか、日本軍の艦砲射撃を受けて墜落した米軍機の乗員もいました。米兵たちは広島市中心部に捕虜として収容されていて被爆し、亡くなっています。

 被爆者の森重昭さん(86)=西区=は米兵捕虜について長年調べ、市内に銘板を設置するなどして追悼しています。「亡くなったのはみな同じ人間」との思いからです。被爆死した12人の遺族を捜し、交流。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)に遺影を登録するための協力を続けています。2016年には広島に訪れた当時のオバマ米大統領と面会し、労をねぎらわれました。(湯浅梨奈)

(2023年5月5日朝刊掲載)

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