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藤井整の生涯追う短編映画 出身地岩国市周東で8日上映

 米カリフォルニア州の排日土地法(外国人土地法)と闘った藤井整(1882~1954年)=写真=の生きざまを描いた短編映画「リトル・トーキョー・リポーター」が8日、出身地の山口県岩国市周東町にあるパストラルホールで上映される。

 藤井は、20歳で単身渡米し、日本人の土地所有を制限した排日土地法の撤廃に尽力。死去する2年前の52年に違憲判決を勝ち取った。31年には邦字紙「加州毎日」を創刊。映画は、当時の日系人街リトルトーキョーで正義を貫いた姿を追う。

 米在住の製作者たちが岩国市内での上映を希望していた。周東町に住む藤井の孫、秋山光恵さん(70)は「地元でスポットを当ててもらい、感謝している。正義感が強く、困った人を放っておけない人柄だった」と話す。

 上映会は、周東生涯学習まつりの一部として午前11時40分から始まる。冒頭、関係者の舞台あいさつなどがある。30分の本編終了後、秋山さんたちを交えた質疑応答もある。無料。(上杉智己)

(2014年3月6日朝刊掲載)

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