3月に誤伐採 シダレヤナギ 被爆樹切り株そば 「養生中」の案内板 東区
23年5月9日
県「芽吹く可能性あり見守る」
広島県は、広島市東区の京橋川沿いで3月に誤って伐採した被爆樹木1本の切り株のそばに、説明書きを置いた。爆心地から約2キロで被爆したシダレヤナギを養生中と伝えている。
説明書きはラミネート加工した縦15センチ、横20センチほどの紙で、京橋川東岸の歩道脇に張られている。すぐそばの切り株が被爆樹木だと紹介した上で「新しい芽吹きの可能性があることから現在見守っています」などと日本語と英語で記している。切り株には養生用の黒いシートが巻かれている。
県によると、シダレヤナギは県が管理。3月3日、市内である先進7カ国首脳会議(G7サミット)の関連で委託業者が川沿いの雑木を伐採中に、被爆樹木と認識せずに根元から切り落としたという。
県西部建設事務所は「ひこばえが芽吹く可能性があり、被爆樹木の登録は抹消されていない。大切に管理したい」としている。(和多正憲)
(2023年5月9日朝刊掲載)