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[広島サミット5・19~21] 海上警備も全国タッグ 6管、各地の保安官集め会議

 第6管区海上保安本部(広島市南区)は10日、広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)の警備に当たる全国の海上保安官を集めて警備・警護本部会議を開いた。主会場のグランドプリンスホテル広島が立地する南区元宇品町の周辺海域での警備計画を確認した。

 同ホテルは海に面しているほか、各国首脳らは世界遺産の島・宮島(廿日市市)に船で移動する可能性もある。6管は他の管区と協力して船艇で広島湾内の警戒に当たり、海上自衛隊岩国基地(岩国市)を拠点にヘリコプターでも異常がないか確認する。

 会議には約300人が出席。6管の橋本昌典本部長は訓示で「責任は重大で、職務を全うすることがサミットの成功に直結する。緊迫した現場でも冷静かつ毅然(きぜん)とした対応を」と呼びかけた。

 6管は15~22日の警備期間中、元宇品町の沿岸約300メートルのエリアを「航行自粛海域」に設定。広島市中心部の沿岸を航行する民間船舶には事前通報を求め、通報のあった船に識別旗を配布している。また、広島港宇品旅客ターミナル(南区)を発着する全ての定期旅客船に海上保安官を乗船させる。(堅次亮平)

(2023年5月11日朝刊掲載)

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