被爆樹木の種 ウクライナに 平和首長会議 加盟の都市に贈呈
23年5月11日
平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は、昨年12月に加盟したウクライナのノバ・ウシツァ市に被爆樹木の種を贈った。同国に侵攻したロシアが核兵器使用の威嚇を繰り返す中、市から「被爆樹木を育てることで平和のメッセージを広げ、核軍縮の重要性を強調する」として提供依頼があったという。ウクライナの加盟都市への配布は初めて。
首長会議事務局によると、ノバ・ウシツァ市から今年2月に種の配布を希望する連絡があり、被爆したイチョウの種30粒を3月10日付で発送した。その後、市からメールが届き、市内の高校で育てている様子の写真が添えられ、「十分な大きさに育った後、市内各地で植樹する」との説明があったという。
ノバ・ウシツァ市は首都キーウ(キエフ)の南西約300キロに位置し、ロシアの侵攻後にウクライナ6番目の加盟都市となった。首長会議は国内外の都市に被爆樹木の種や苗木を送っており、事務局は「厳しい情勢下にあるウクライナの都市とも連帯し、若い世代の平和への意識を醸成したい」としている。(和多正憲)
(2023年5月11日朝刊掲載)
首長会議事務局によると、ノバ・ウシツァ市から今年2月に種の配布を希望する連絡があり、被爆したイチョウの種30粒を3月10日付で発送した。その後、市からメールが届き、市内の高校で育てている様子の写真が添えられ、「十分な大きさに育った後、市内各地で植樹する」との説明があったという。
ノバ・ウシツァ市は首都キーウ(キエフ)の南西約300キロに位置し、ロシアの侵攻後にウクライナ6番目の加盟都市となった。首長会議は国内外の都市に被爆樹木の種や苗木を送っており、事務局は「厳しい情勢下にあるウクライナの都市とも連帯し、若い世代の平和への意識を醸成したい」としている。(和多正憲)
(2023年5月11日朝刊掲載)