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平和公園そば ガンジー像 インド政府から寄贈 広島市が近く設置へ

 広島市は10日、市で19日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)の拡大会合に参加するインド政府から、マハトマ・ガンジーの胸像の寄贈を受けると発表した。中区の平和記念公園のそばに置く。インド政府関係者との除幕式を予定している。

 ガンジーは非暴力・不服従を掲げ、英国からの独立に導いた「インド独立の父」として知られる。市によると、4月にインドのシビ・ジョージ駐日大使から寄贈の申し出があり、ガンジーの理念や活動が平和を推進する市の立場と一致するとして、受け入れを決めた。インド側は平和記念公園内への設置を望んだが、新設は許可できず、元安川東岸の緑地にしたという。

 胸像は高さ約2・2メートル、幅約1・8メートル、奥行き約1・2メートル。今月11日に設置工事を始め、18日までに終える予定。インド政府は同様の胸像を国連にも寄贈しており、今回も費用を全額負担する。市国際化推進課は「ガンジーは非暴力の哲学と実践の先駆者。インドとの友好親善や交流の発展にも期待したい」としている。(太田香)

(2023年5月11日朝刊掲載)

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