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平和への願い 音楽で発信 島谷ひとみさん・HIPPYさん発案 11月 広島・西区でイベント

 呉市出身の歌手島谷ひとみさん(42)と広島市安佐南区出身のシンガー・ソングライターHIPPY(ヒッピー)さん(42)が発案し、音楽で平和を発信するイベントが11月12日、広島市西区の広島マリーナホップである。タイトルは「PEACE STOCK(ピース・ストック)78’」。2人は平和への願いを幅広い世代で共有しようと意気込む。

 ライブで共演を重ね親交のある2人が2021年夏ごろに着想し、準備を進めてきた。タイトルの数字「78」には、戦後78年間で人々が積み上げてきた平和への思いを表している。出演者は2人のほか、広島ゆかりの音楽家や全国で活躍するアーティストらを予定。マリーナホップの駐車場にステージを設ける。

 1945年8月6日にちなみ、毎月6日に被爆者の証言会を続けるHIPPYさんは「世界で人々の暮らしが脅かされる状況が続く。今ある平和や日常を捉え直す時間にしたい」。島谷さんも「多彩な音楽に身を委ねながら、次世代へ平和をつなぐことを真剣に考えてほしい」と多くの参加を呼びかける。

 チケットは7月下旬に発売予定。料金は9900~6900円(小中・高校生は各2千円引き)。映像制作会社などでつくる実行委員会の主催で、中国新聞社の共催。収益の一部を被爆体験の語り部の活動資金などとして寄付する。実行委事務局☎03(5324)0309=平日午前11時~午後6時。(木原由維)

(2023年5月11日朝刊掲載)

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