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石内都さん国際写真賞 東京で式典

 スウェーデンのハッセルブラッド財団は、優れた写真家の功績をたたえるハッセルブラッド国際写真賞に、被爆者の遺品を撮り続ける石内都さん(66)=横浜市金沢区=を選んだ。6日、東京都内の同国大使館で授賞式典があった。日本人の受賞は3人目。

 拍手で会場に迎えられた石内さんは「35年にわたって自分勝手に写真に取り組んできたが、やっと日本の写真界に貢献できた」とあいさつし、受賞を喜んだ。

 石内さんは女性のしわ、母の遺品を撮影した連作をはじめ、ワンピースやドレスなど被爆者の遺品を撮った写真集「ひろしま」を2008年に刊行。同財団は「女性としての先駆者で、若い芸術家の模範であり続けている」と評価した。

 同賞は1980年に創設され、賞金は100万スウェーデンクローナ(約1500万円)。日本人では故浜谷浩氏と杉本博司氏が受賞している。(山本和明)

(2014年3月7日朝刊掲載)

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