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平和未来会議へ 派遣5年ぶり ドイツ・ハノーバーで20日から 広島市の代表団 市長に抱負

 広島市の姉妹都市、ドイツ・ハノーバー市で20~29日にある「青少年国際平和未来会議」に、広島市の代表団が参加する。官民でつくる実行委員会による5年ぶりの海外派遣で、各国の若者と核兵器廃絶に向けて意見を交わす。

 会議は被爆60年記念事業として市が2005年に開始。以来、市と各国の姉妹・友好都市で交互に開いている。新型コロナウイルス禍ではオンライン開催が続いていたが、ことしは7カ国8都市から約40人が現地に集うという。

 広島市の代表団は、周南公立大の川村健一特任教授が団長を務め、市内の大学生たち計7人からなる。9日市役所で松井一実市長と面会。被爆3世で叡啓大4年の石橋二昴(にほ)さん(20)=東区=は「ヒロシマの心を伝え、他都市の青少年との交流を深めたい」と抱負を述べた。

 松井市長は代表団がハノーバー市に寄贈するこいのぼりにサインし、「戦争が遠のき、体験者が減っている。共感の輪を広げてほしい」と期待した。(野平慧一)

(2023年5月12日朝刊掲載)

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