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[広島サミット5・19~21] 岸田首相 会場など視察 原爆慰霊碑 献花の流れ確認

 岸田文雄首相は13日、広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)で利用が想定される施設を視察した。主会場となる南区のグランドプリンスホテル広島では、警備に当たる警察官たちに対してテロ防止に万全を期すよう指示。中区の平和記念公園でも訪問時の手順を確認した。

 岸田首相はホテル内を見て回った後、警察官や海上保安官たち約120人を集めた会場で「安全かつ円滑に進行するのが日本の重大な責務だ。成否は皆さんの双肩にかかっている」と激励した。

 その後、廿日市市の宮島に渡り厳島神社や老舗旅館「岩惣」を訪れた。中区の県立総合体育館に設けた国際メディアセンターでは、県産品などを紹介する広島情報センターを見学。地酒が並んだコーナーでは「銘柄の多さは財産だ」と目を細めた。平和記念公園では原爆慰霊碑、原爆資料館を巡り、碑前では、G7首脳との献花を想定して当日の流れを確かめていた。

 視察には湯崎英彦知事と松井一実市長も同行した。湯崎知事はG7首脳の平和記念公園訪問について「非常に大きな一歩。被爆の実相をしっかり感じていただきたい」と歓迎した。松井市長は「どれくらい原爆資料館の視察に時間を割けるのか。最終調整を待ちたい」と話した。(河野揚、宮野史康)

(2023年5月14日朝刊掲載)

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