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「中身と見出し あまりに違う」 タイム誌記事巡り首相

 岸田文雄首相は12日、自身を取り上げて「平和主義だった日本を軍事大国に変える」との見出しを付けた米誌タイムの電子版記事を巡り、「中身と見出しに、あまりに違いがあるのではないか」との受け止めを示した。「幼かった頃からの経験を通じて、核兵器のない世界に向けての強い思いを持っていると語った。読めばどなたでも分かる」とも述べた。

 中国新聞の取材に答えた。首相はタイムの取材を振り返り「厳しく複雑な安全保障環境の中で、日本が安全保障政策をどう考えているか。あるいは経済政策についてどう考えているか。こういったことを語った」と説明。「記事の私の発言を見てもらえば、言いたかったことは十分にお分かりいただける」と話した。

 在ニューヨーク総領事館から「同社へ問い合わせをした」とも明かした。電子版の見出しは既に「平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」に変わっている。首相は「タイム社自身の判断で、修正された」とした。

 首相は4月28日、首相公邸で同誌のインタビューに応じていた。  (山瀬隆弘)

(2023年5月13日朝刊掲載)

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