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　東日本大震災から１１日で３年を迎えるのを前に、復興支援のイベントが山口県内各地である。下松市中央町のザ・モール周南では、県内３高校の写真部が参加し、被災地に写真で応援メッセージを送り続ける全国の高校写真部のパネル作品４０枚が並ぶ写真展が開かれている。１６日まで。（滝尾明日香）

　「高校写真部による東日本大震災復興応援プロジェクト写真展」は、埼玉栄高（さいたま市）が２０１１年５月、宮城県内の高校と活動を始めた。

　現在、全国の３１校が賛同。画用紙に書いた応援メッセージや被災地からの返信メッセージを手にする笑顔の人々の撮影を続ける。県内からは、新南陽高（周南市）下松高（下松市）宇部工高（宇部市）が参加している。

　「日本のみんなが応援しているよ」とのメッセージを寄せた写真は下松高の作品。同校を卒業したばかりの玉木千尋さん（１８）＝光市岩田＝は「私たち若い世代が震災のことを忘れず、考え続けないと」と力を込める。

　会場を訪れた周南市自由ケ丘の主婦古谷千賀さん（７８）は「高校生が撮影したからこそ引き出せた良い表情ばかり」と見入っていた。

　ザ・モール周南一帯では８日、「第３回がんばろう日本フェア！」のオープニング行事があり、和太鼓や二胡（にこ）の演奏などがある。

　周防大島町の兄妹デュオ「マウンテンマウス」は、岩手県陸前高田市の一本松をモチーフにした新曲を披露する。兄の中谷昌史さん（３１）は「被災地の人は震災を忘れないでほしいと願っている。震災や防災について『もう一度考えませんか』と歌うことで伝えたい」と話している。

県内の主な催し

　【８日】山口大研究推進体公開シンポジウム「東日本大震災から３年を迎えて～今、そしてこれから必要な支援を考える」（午後１時半～４時４０分、山口市の山口大吉田キャンパス大学会館）▽東日本大震災復興支援チャリティーコンサートｉｎ菜香亭「アイノウタ」（午後６時半～８時半、山口市の菜香亭）

　【９日】日本モーターボート選手会山口支部によるチャリティーオークション（午前１１時ごろ、周南市のボートレース徳山）▽東北チャリティー＆おしゃれフリマ（午前１１時、周南市の雑貨店マーニ）▽東日本大震災復興支援チャリティーコンサート「絆―明日への想いをふるさとへ」（午後１時半、山口市の旧県会議事堂）▽第４回なぎさ復活コンサート（午後１時半、光市民ホール）▽３・１１あの日を忘れない！　東日本大震災復興支援コンサート（午後２時、田布施町の西田布施公民館）

　【１１日】東北復興祈願祭（午後２時半、周南市の遠石八幡宮）

　【２１日】東北地方の海産物や加工品販売「東北うまいもん祭りと地産地消フェア」（２３日まで、下松市のザ・モール周南）

（２０１４年３月８日朝刊掲載）