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[広島サミット5・19~21] 19日 各国首脳の平和公園訪問時 吉島通り通行止め 長時間か

平和大通りや国道2号連動

 広島市で19日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、G7首脳が平和記念公園(中区)を行き来する際、市道「吉島通り」に車列が連続し、通行止めが長時間になる可能性が出ている。国道2号や平和大通りなど、吉島通りと交差する幹線道路にも影響が及びそうだ。(堅次亮平)

 G7首脳が公園を訪れるのは初日の19日で、2時間前後の滞在となる見通し。討議は主会場のグランドプリンスホテル広島(南区)である。

 吉島通りは公園前から南へ延び、2016年に当時米大統領のオバマ氏が公園を訪問した際も通った。サミットを前に中央分離帯が撤去され、警護車両が隊列を組んで訓練を重ねている様子からも、首脳の公園訪問時の移動ルートになる可能性が高い。県警は18~22日に市中心部の一般道で実施する交通規制の予定区間の一つに、吉島通りを挙げている。

 県警によると、首脳が単独で一般道を移動する場合の通行止めの目安は15分程度。車列が続くと1時間を超える可能性があるとしており、吉島通りが該当することも想定される。規制中に歩行者は道路を横断できず、2カ所ある陸橋も渡れない。首脳の公園滞在中は解除される見通し。

 吉島学区連合女性会の石本都美江会長(73)は「オバマさんの車列はすぐに通り過ぎたが、今回は規制が長引きそう。家にいた方がいいと近所の人と話題になっている」と話す。

 また県警サミット対策課は「市中心部を首脳の車が移動する場合、ルートと交わる幹線道も規制対象となる」と説明。吉島通りが長時間規制されれば、国道2号や平和大通り、市道「霞庚午線」なども連動して影響が大きくなる。

 県警は、ホームページや公式ツイッターで発信する規制情報の確認を呼びかけている。

(2023年5月13日朝刊掲載)

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