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上関原発 撤回訴え 山口で集会

 中国電力の上関原発(山口県上関町)計画に反対する「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が8日、山口市の県維新公園であった。県内外の約7千人(主催者発表)が参加し、原発計画の撤回を訴えた。

 広島や島根、東京の反原発組織など56団体約2千人でつくる実行委員会主催。福島第1原発事故から3年がたつのに合わせ、上関原発を建てさせない祝島島民の会の清水敏保代表や、広島市西区出身の児童文学作家で防府市の那須正幹さんらが呼び掛け人となって企画した。

 スピーチでは、ルポライターの鎌田慧さんが「原発各地には悲しい物語がいっぱいある。新増設を絶対認めてはいけない」と主張。広島市を拠点に活動する米国出身の詩人アーサー・ビナードさんは「原発は経済的に成り立たない。ぼくらが終止符を」と強調した。

 会場には各組織の活動を収めた写真展示など50を超えるテントが並んだ。参加者は最後に「NON(ノン)」と書かれたプリントを全員で掲げて結束をアピール。計画中止を求める宣言も採択した。清水代表は「賛同する仲間の多さを実感した」と話していた。(井上龍太郎)

(2014年3月9日朝刊掲載)

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