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東日本大震災から3年 宇宙帰りの種や色紙でエール 広島市安芸区の阿戸中/佐伯区のなぎさ公園小

同世代へ「笑顔になって」

 東日本大震災の発生から3年を迎えるのを前に、広島市内の小中学校の児童生徒が、被災地に励ましのメッセージを書き込んだ色紙や、育てたアサガオの種を届ける準備をしている。(山本乃輔)

 「これからも協力します」「復興に向けて頑張って」―。安芸区の阿戸中の全校生徒67人は宮城県気仙沼市の松岩中への応援メッセージを、3枚の色紙に書き込んだ。

 両校の交流は2011年秋、みやぎ広島県人会の仲介で始まった。阿戸中は生徒会が文化祭で集めた募金や文房具などを寄付。松岩中の生徒会からも感謝の手紙が届いた。

 生徒会長の2年吉永駿君(14)は「テレビ電話やインターネットで交流をいっそう深めたい」と話す。

 佐伯区のなぎさ公園小は、児童が学校や家庭で育てたアサガオの種約7500個を、岩手県の小学校3校に届ける。

 10年に元宇宙飛行士の山崎直子さんとともにスペースシャトルに乗った種。10個ずつ袋に小分けし「元気いっぱい 花いっぱい」などのメッセージを添えた。岩手県出身の白岩博明校長(55)が10日、3校に持参する。

 5年網岡美咲さん(10)は「ピンクの花を見て、笑顔になってもらえたら」と期待する。種を受け取る花輪小(岩手県宮古市)の青笹光一校長(55)は「広島の子どもたちの気持ちがうれしい。大切に育てたい」と話している。

(2014年3月10日朝刊掲載)

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