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被服支廠保全へ懇談会発足 16日 原爆資料館で催し

 広島県が管理する被爆建物、旧陸軍被服支廠(ししょう)(広島市南区)の保存と活用を求める市民団体「旧被服支廠の保全を願う懇談会」(中西巌代表)が16日、発足する。午後1時半から中区の原爆資料館東館メモリアルホールで記念行事を開く。

 広島大の水島裕雅名誉教授が「広島に文学館を!市民の会顛末(てんまつ)記―被爆建物の有効活用について」と題して講演。広島ゆかりの文学資料の展示施設の実現を目指し、被爆建物の活用を訴えた経験などを語る。

 懇談会は、旧被服支廠で被爆した元動員学徒らが中心になって結成。老朽化が進む建物の保存を求めると同時に、活用の方向性についても市民レベルでの議論を深める。事務局の内藤達郎さん(72)は「広島が軍都だったことを物語る貴重な遺構でもある。残してこそ過去をめぐる真の理解につながる」と訴える。

 入場無料。事前申し込み不要。内藤さんTel090(6408)1528。

(2014年3月10日朝刊掲載)

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