×

ニュース

原発事故 1000日の記録 福島民報社 連載まとめ刊行

 福島民報社は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から3年を迎える11日、長期連載をまとめた「福島と原発 2―放射線との闘い+1000日の記憶」=写真=を早稲田大学出版部から発刊する。

 原発事故に直面した福島県民の放射線への不安や葛藤、リスクコミュニケーションをめぐる政府や専門家の対応、農林水産業の再生の取り組み、除染の現状と課題、福島第1原発の汚染水問題などを追った記録である。

 「東日本大震災・東京電力福島第一原発事故 1000日の記憶」として、「3・11」から2013年12月4日までの千日にわたるドキュメントや、原発事故に伴う避難区域の現状を示す地図、避難者数のデータなども収録した。

 作家の柳田邦男さんが推薦文を寄せ、「福島で何が起きたのか、安全への納得につながるリスクコミュニケーションはいかにあるべきか、多岐にわたる記者たちの丁寧な深掘取材から生み出されたこの記録と提言は、判断に不可欠の要素を知るうえで必読の書だ」と紹介している。

 昨年、発刊した「福島と原発 誘致から大震災への五十年」の続編。13年1月3日付から11月8日付まで計5部、96回(番外編を含む)の連載「ベクレルの嘆き〄放射線との戦い」に加筆し、まとめた。

 四六判、476ページ。2940円。福島民報社事業局出版部Tel024(531)4182。

(2014年3月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ