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オーストラリアの若手議員 あの日学ぶ 資料館見学

 オーストラリアの若手国会議員や州議会議員たち7人が10日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した。日豪両政府が1991年から毎年取り組む若手政治家交流事業で来日。原爆被害の惨状に触れるため、初めて日程に組み込んだ。

 原爆資料館では、増田典之副館長(54)の説明を聞き、廃虚となった市街地の模型や放射線被害を伝える写真を険しい表情で見つめた。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、爆心地から2・3キロの三篠本町(現西区)で被爆した梶本淑子さん(83)=西区=の証言を聞いた。

 団長のゼッド・セセルジャ上院議員(36)は「地獄のような様子を見聞きし、心を揺さぶられた。オーストラリアは破壊につながる原子力利用を考えていないし、その立場を取り続けたい」と話した。

(2014年3月11日朝刊掲載)

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