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　動物園の視点から平和について考える企画展「ＺＯＯ　ＩＳ　ＴＨＥ　ＰＥＡＣＥ」が、広島市安佐北区の市安佐動物公園の動物科学館で開かれている。２８日まで。

　説明パネル約９０枚を展示し、モノクロやカラーの写真も添えた。戦意高揚のためチンパンジーに軍服が着せられたり、飼料不足を理由に多くの動物が殺処分されたりした戦時下の国内の動物園の様子を紹介。戦後は国家間の関係維持のためにパンダやゾウが来日したことを伝える。ロシアによる侵攻の影響でウクライナから動物が国外に避難している現状も報告している。

　先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に合わせて同園が企画した。安佐南区の自営業山口友彰さん（３６）は「動物園と戦争に関係性があったことに驚く」と話していた。木曜休園。（大平健幹）

（２０２３年５月１８日朝刊掲載）