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エアバッグ利用 アパレルを展示 鳥取県、メディアセンターに

 鳥取県は、広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、広島県立総合体育館(中区)に開設される国際メディアセンターに、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマに出展する。鳥取県出身デザイナーと県内企業が手がけた、自動車のエアバッグを再利用したアパレル商品を展示する。

 18~22日にブルゾン、ショートパンツ、ベストの計6点や型紙を並べる。廃車の未使用エアバッグのリサイクルが進んでいないことから2021年、世界で活躍する八頭町出身のファッションデザイナー川西遼平さん(35)と自動車リサイクル業の西川商会(鳥取市)が県の支援を受けて開発した。耐久性や防火性に優れるという。取り外しから加工、販売まで全て県内企業が行う。

 環境省が公募した7枠の出展枠に採択された。平井伸治知事は「世界のメディアが集う機会に、鳥取らしい挑戦を発信したい」と期待している。

 国際メディアセンターには、原爆や自然災害から復興した日本の歩みを紹介する展示や、広島県内の食や工芸品などの魅力を発信するコーナーも設けられる。(小畑浩)

(2023年5月18日朝刊掲載)

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