ニュース

　広島市での先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に合わせ、原水爆禁止日本国民会議（原水禁）は１７日、広島市中区の広島ＹＭＣＡ国際文化ホールで集会を開いた。核兵器保有国に「核の先制不使用」などを求めるアピール文を採択した。

　文書では、広島を訪れるＧ７首脳たちに「被爆者の声に耳を傾けるべきだ」と要望。議長国の岸田文雄首相に対し「サミットの場で『核の先制不使用宣言』をとりまとめる責任を果たすべきだ」と訴え、ウクライナの和平に向けた外交努力も求めた。

　集会には、核廃絶に向け署名活動に取り組む高校生平和大使たち約２００人が参加。前広島市長の秋葉忠利さん（８０）と市内の大学生の対談もあった。秋葉さんは次世代への継承に向け「被爆体験を学問化し、たくさんの人の共通価値にすることが必要だ」と指摘した。 （太田香）

（２０２３年５月１８日朝刊掲載）