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市民目線で首脳に提言 国際グループ8団体 ジェンダーなど

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開幕を前に、市民の立場から政策提言する国際的なグループ8団体が18日、広島市中区の青少年センターで記者会見を開いた。核兵器廃絶やジェンダー平等などテーマごとにまとめたG7首脳への提言を発信し、「誰ひとり取り残さない社会」の実現を訴えた。

 市民を代表する「Civil7(C7)」は初の被爆地開催を踏まえ、核軍縮に対し強い意思と責任を示すことや被爆者との面会を提言。C7運営委員で日本の共同代表を務める木内真理子さん(58)は「被爆の悲惨な被害を見て、首脳が自分ごととして感じることが大事だ」と力を込めた。

 ジェンダー平等や女性の権利などを提言した「Women7(W7)」の国内グループ共同代表の福田和子さん(27)は「日本にとって人権を大切にするか否かを見せられるチャンス。希望を感じられるサミットに」と期待した。

 他にも性的少数者の差別解消などを求める「Pride7(P7)」や、若者代表の「Youth7(Y7)」の代表者が出席した。いずれもこれまでに岸田文雄首相たちに提言を渡している。(太田香)

(2023年5月19日朝刊掲載)

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