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吉賀でともす被災地との絆 東日本大震災3年 松江では復興祈り演奏

 東日本大震災の発生から3年を迎えた11日、島根県内各地で犠牲者を悼み、復興を支援するイベントが相次いだ。被災地へ思いを重ね、行動する大切さを確かめ合った。(森田晃司、江川裕介、松島岳人)

 吉賀高(吉賀町)では「忘れない3・11 キャンドルのつどい」があった。被災地への義援金に充てるため、公民館や町役場で1個100円以上で販売したキャンドル約千個を、3・6メートル四方の石こうボードに並べ「絆」の文字をつくった。同校音楽部が発案したコンサートもあり、「復興支援の願いを広げたい」との呼び掛けに応えて地元のコーラスとハンドベルグループも出演した。

 浜田市の県立大では、2月に宮城県南三陸町などを復興ボランティアとして訪れた4人が、同大職員たち20人に体験を報告。初めて被災地に赴いた1年岩永実樹さん(19)は「関心を持ちたいと思い参加した。防災意識が高まり良かった。また力になりたい」。

 また、同大のボランティアサークル「県大ねっこわーく@島根」は、JR浜田駅(同市)で被災地に送る募金を呼び掛けた。

 JR松江駅(松江市)構内では、復興を祈るチャリティーコンサートがあり、山陰フィルハーモニー管弦楽団の6人が管弦アンサンブルで、同駅の職員8人がハンドベルで、「ふるさと」や「アメージンググレイス」など9曲を集まった約120人に披露。地震発生時間の午後2時46分には、全員で黙とうした。

(2014年3月12日朝刊掲載)

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