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被爆者の記憶 筆でたどる 広島・基町高生制作「原爆の絵」複製 福山 人権平和資料館で展示

 19日開幕の広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)を踏まえ、核兵器廃絶の機運を高めようと、福山市丸之内の市人権平和資料館が基町高(広島市中区)の生徒が描いた「原爆の絵」の複製を展示している。6月30日まで。

 生徒が被爆者から体験を聞き取り、表現した油絵の複製22枚を並べた。暗闇の中で燃える原爆ドームや炎に包まれ助けを求める女の子、ぼうぜんとした表情で亡くなった子を背負う母親の姿などを描いた。証言を聞きながら制作を進める生徒の様子も写真パネルで紹介している。

 寺地靖仁副館長は「ロシアによるウクライナ侵攻も長期化している。命の尊厳と平和の大切さを改めて見つめ直してほしい」と話している。

 入館料は100円。高校生以下などは無料。6月4日午後1時半からは、制作に携わった元教諭や福山市出身の卒業生によるギャラリートークがあり、先着50人が入館料も含めて無料で参加できる。月曜休館。同館☎084(924)6789。(原未緒)

(2023年5月19日朝刊掲載)

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