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「原発事故で健康管理徹底を」 核問題専門家で豪出身の医師 菅元首相と会談

 核問題の専門家で、平和活動家でもあるオーストラリア出身の小児科医師ヘレン・カルディコット博士(75)が12日、国会内で民主党の菅直人元首相たちと面会し、福島第1原発事故による被曝(ひばく)の影響に関して意見を交わした。

 カルディコットさんは広島や長崎の被爆者を挙げて「70年近くたって、がんになるケースもある。福島が悲劇に向かわないように健康面の管理などを徹底すべきだ」と訴えた。菅氏は「専門家によって安全な放射線量が異なる。専門家同士で議論して合意形成できないか」と投げ掛けた。2人は今後も情報交換していくことで一致した。

 面会には被爆2世で米国在住のフリーランスジャーナリスト、エイミー・ツジモトさんも同行。ツジモトさんは「政治家は子どもの安全を第一に考えて行動してほしい」と述べた。

 カルディコットさんは15日午後5時半から、広島市中区のアステールプラザで福島第1原発事故の現状と課題について講演する。(藤村潤平)

(2014年3月14日朝刊掲載)

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