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　先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に参加した各国首脳たちは初日の１９日、広島市内の協議や行事を終えて夕方、船などで宮島（廿日市市）を訪れた。海上に建造された世界遺産の厳島神社を見学し、老舗旅館で夕食を取りながら核軍縮や核不拡散をテーマに意見を交わした。

　一行は、船で島内の桟橋に到着。宮島小・中の児童生徒たちから花束を贈られるなどの歓迎を受けた。米国のバイデン大統領はヘリコプターで包ケ浦自然公園に設けたヘリポートに降り立ち、島内を車で移動した。

　厳島神社では、岸田文雄首相と広島県の湯崎英彦知事が出迎え、野坂元明宮司の先導で本殿などを見学した。雅楽の演奏が流れる中、参加者はリラックスした表情で回廊を見て回り、朱色の大鳥居をバックに記念撮影をした。

　続いて初代首相の伊藤博文たちが宿泊したことで知られる老舗旅館「岩惣」に移動。ワーキングディナーを開き、どのように世界の核兵器数を削減していくかなどを話し合った。

　宮島では警備を強化するため、政府が１８日正午から２０日午後２時までの間、観光客たちの立ち入りを規制している。（永山啓一）

（２０２３年５月２０日朝刊掲載）