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加盟都市に被爆樹木 平和首長会議 「平和の灯」も分火 新年度から

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は核兵器廃絶に向けた国際機運を高めるため、2014年度から加盟都市に被爆樹木の種や苗木を配る。初年度は国内外の66都市が対象。平和記念公園(中区)の「平和の灯(ともしび)」も10都市に「分火」する。広島市が13日の市議会予算特別委員会で明らかにした。

 被爆樹木の種の配布先は海外が16都市。ドイツ・ハノーバーや米国・アクロンなど役員都市が中心で、木の種類や発送時期は各地の気候に応じて決める。国内は50都市に苗木を配る。4月以降に希望を募る。

 平和の灯は海外7都市、国内3都市に分ける。配布先は今後調整するという。

 会議事務局の広島平和文化センターは、樹木や灯の説明板も付けて送る方針。同センターは「樹木の周りで平和関連行事を開くなど、市民の平和意識の醸成に生かしてほしい」と期待している。

 平和首長会議には1日時点で158国・地域から5912都市が加盟している。(明知隼二)

(2014年3月14日朝刊掲載)

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