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ヒロシマ 世界へ発信 首脳配偶者 交流始まる 若者100人とシンポ 宗箇流茶道体験も

 広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて、各国首脳の配偶者が親交を深める「パートナーズ・プログラム」が19日始まった。岸田文雄首相の妻裕子さんら5人が、上田宗箇(そうこ)流の茶道を体験。若者と平和を考えるシンポジウムにも出席した。

 参加したのは裕子さんをはじめ、米大統領の妻ジルさん、独首相の妻ブリッタさん、英首相の妻アクシャタさん、欧州連合(EU)欧州委員長の夫ハイコさん。西区にある上田流和風堂で広島レモンサーモンなど地元食材を使った懐石料理を味わい、茶席の作法を学んだ。

 中区の原爆ドームそばのおりづるタワーでは、県内の大学生と高校生約100人が集う「次世代平和シンポジウム」に参加。平和記念公園の「原爆の子の像」のモデルとなった佐々木禎子さんの闘病生活や折り鶴に込めた思いなどを聞いた。

 会場では、ジルさんが大学生らに「夢を持ち続けて。そして平和のためにより自由な世界をつくって」と呼びかけた。シンポにはジルさんの20代の孫メイシーさんも加わった。

 プログラムは21日まで。20日は宮島(廿日市市)、21日は縮景園(中区)を訪れる予定。(久保友美恵)

(2023年5月20日朝刊掲載)

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