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ヒロシマ 世界へ発信 慰霊碑献花 宇品中生徒がサポート「核兵器のない世界へ動いて」

 広島市で19日に開幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)の平和記念公園(中区)での公式行事で、宇品中(南区)の生徒が首脳たちの原爆慰霊碑への献花をサポートした。サミット会場があるグランドプリンスホテル広島(同)にも近い同中。歴史的な瞬間に立ち会い、平和への思いを新たにした。

 生徒会執行部の2、3年生の計11人。慰霊碑前でG7と欧州連合(EU)の首脳たち9人に花輪、配偶者5人に花束を手渡した。行事後、米国のバイデン大統領を担当した3年伊東航平さん(14)は「花を渡すと優しい表情をしてくれた」と振り返り、「資料館の見学では核兵器使用の恐ろしさと向き合ったと思う。核兵器のない世界に向け動いてほしい」と願った。

 3年漆原悠さん(14)は英国のスナク首相に渡した。「子どもを含めて多くの人たちが原爆によって無差別に犠牲になったことをしっかりと知ってもらえたら」と力を込めた。EUのミシェル大統領と対面した2年佐々木柑奈さん(13)は「世界中の人とコミュニケーションを深め、平和な世界をつくっていきたい」と目標を語った。(新山京子、治徳貴子)

(2023年5月20日朝刊掲載)

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