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福山の高校生 会場の卒業生と対談 「自国での発信に期待」 G7首脳 平和公園訪問

 広島市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕した19日、福山市千田町の盈進中・高ヒューマンライツ部が、「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)の共同代表で同部卒業生の高橋悠太さん(22)=横浜市=とインターネット上で対談した。平和記念公園(広島市中区)を各国首脳が訪れ、被爆者と面会した意義などを話し合った。

 高橋さんはこの日、同公園周辺で交流サイト(SNS)などでサミットについて発信。山中彩也花部長(17)たちが様子を聞くと、「何重にも警備が敷かれ近づける状況ではなかった」と伝え、米国が核攻撃指令の通信機器が入った「核のフットボール」とみられるかばんを公園内に持ち込んだことについて「核兵器を使用した責任に向き合っていない」と指摘した。

 各国首脳の被爆者との面会については「今後の首脳たちの自国での発信に注目したい」「証言をサミットの共同宣言に生かしてほしい」などと話し合った。

 部員たちは校内掲示や部のSNSでサミットに関する情報や核兵器廃絶への思いを発信してきた。同高1年川原愛梨さん(15)は「サミットを機に、核兵器や各国を取り巻く問題について世界中の人に興味を持ってほしい」と話した。(原未緒)

(2023年5月20日朝刊掲載)

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