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「歴史的だった」 首相が意義強調 G7首脳 原爆資料館訪問

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)の初日の日程を終えた岸田文雄首相は19日夜、G7首脳がそろって初めて原爆資料館(広島市中区)を訪れたことに関し「核兵器のない世界への決意を示す観点から歴史的だった」と意義を強調した。広島市で記者団に述べた。

 首相自らが案内した原爆資料館訪問や被爆者との対話を通じ「G7首脳とともに被爆の実相に触れ、粛然と胸に刻む時を共有した」と説明。「国際社会に被爆の実相をしっかりと伝えることは核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点として重要」とも述べた。

 この日の討議で採択した核軍縮に関する「広島ビジョン」にも言及。「核兵器のない世界の実現に向けたG7首脳の決意、今後の優先事項や方向性を力強く示す歴史的意義を有する」と語った。(中川雅晴、山本庸平)

(2023年5月20日朝刊掲載)

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