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安全工事13項目で完了遅れ 中電島根原発

 中国電力は13日、原子力規制委員会の規制基準に沿って島根原子力発電所(松江市鹿島町)1~3号機で進めている全42項目の安全工事について、3月末までとしていた13項目の完了時期が6~9月にずれ込むと発表した。全体の完了は9月末までで変わらず、規制委の安全審査を受けている2号機の再稼働時期への影響はないという。

 13項目の内訳は原子炉と使用済み燃料プールを冷却するための工事が9、水素爆発の防止などシビアアクシデント(過酷事故)対策が2、その他が2。「他の工事とのスケジュールを調整した結果」(中電)としている。

 中電は福島第1原発事故を受け規制委が昨年7月に施行した基準に対応するため、同原発で1千億円以上をかけて工事をしている。昨年12月に規制委へ安全審査を申請した2号機が先行。今月29日に運転開始40年を迎える1号機は未着手の工事もある。

(2014年3月14日朝刊掲載)

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