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G7サミット ゼレンスキー氏 広島入り 各国首脳と会談 きょう平和公園へ

 ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため、広島市に入り、主会場のグランドプリンスホテル広島(南区)で各国首脳と相次ぎ会談した。サミット最終日の21日、議論に参加した後、平和記念公園(中区)を訪れる見通しだ。ウクライナに侵攻して核兵器の使用をちらつかせるロシアに対し、連帯して対抗するよう世界へ訴える狙いがある。

 フランスの政府専用機で広島空港(三原市)に到着した。程なく、ツイッターに「日本。G7。ウクライナのパートナーや友人との重要な会合となる。勝利に向けた安全保障と協力強化。今日、平和がより近づく」と投稿。スナク英首相、イタリアのメローニ首相らとそれぞれ会談した。

 21日はインド、ブラジルなど招待国を交えた拡大会合にも参加する。「グローバルサウス」と呼ばれ、ロシアとの関係を重視する新興・途上国に理解を促す。岸田文雄首相やバイデン米大統領とも個別会談。閉幕後は原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を視察する方向で調整中だ。演説も検討している。

 ゼレンスキー氏は今月、欧州や中東各国を訪れ、支援を要請。広島訪問は、対ロシアで国際社会の後ろ盾強化を図る外交の総仕上げとなる。(田中美千子)

(2023年5月21日朝刊掲載)

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