×

ニュース

ガンジー像お披露目 平和公園そば モディ首相ら出席

 非暴力・不服従を訴え「インド独立の父」として知られるマハトマ・ガンジーの胸像が20日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)招待国のインド政府から広島市に寄贈された。平和記念公園(中区)そばの元安川東岸の緑地で除幕式があり、インドのモディ首相たちが出席した。

 胸像は台座を含め高さ約2・2メートル、幅約1・8メートル、奥行き約1・2メートル。台座の側面には日本語と英語、ヒンディー語で「非暴力の価値観の実践に生涯をささげた」「彼の信念は今なお、世界中の多くの人々に勇気と希望を与えている」などと書かれている。4月にインドの駐日大使から寄贈の申し出があった。

 モディ首相は像の横に設置されたボタンを押し、除幕。像に一礼し、赤い花びらを添えた。式に出席した松井一実市長や中谷元首相補佐官らと交流し、会場に集まった在日インド人たちとも触れ合った。

 式の後、記者団の取材に応じた松井市長は「ガンジーさんは市民社会の平和の象徴。胸像の設置が、国境を超えて人と人が仲良くしていくきっかけになればいい」と期待した。(太田香)

(2023年5月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ