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峠三吉 反戦への思い 原爆資料館で「われらの詩」展 広島

 原爆詩人の峠三吉(1917~53年)が中心となり、被爆後に発行した詩誌「われらの詩(うた)」の全号(1~20号、7号は未発行)を原本で紹介する資料展が14日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。4月14日まで。

 峠と活動した詩人増岡敏和さんの遺族が1月に同館に寄贈した19冊は、49年から4年間に発行された。被爆体験や反戦、戦後社会について詠んだ計475編、論評などが載る。展示ではこのうち、俳優吉永小百合さんが朗読する原爆詩「ヒロシマの空」(林幸子作)と峠の詩「河のある風景」をパネルで紹介している。

 このほか、被爆翌年に峠が書いた広島復興案の草稿など、広島文学資料保全の会が今月寄贈した資料を含む9点も並ぶ。無料。(石井雄一)

(2014年3月15日朝刊掲載)

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